デザインだけでなく、文章力もピカイチ。
海外の自動車メーカーで活躍する著名なカーデザイナーである著者は、文章力も素晴らしく、非常に楽しませてくれる一冊。クルマと海外生活の双方に興味がある人は必読の一冊。
非凡なる文才を持つ自動車デザイナの筆者
自動車雑誌に連載され始めた時から単行本化を望んでいました。著者は自動車デザイナですが、とりたてて自動車デザインに興味ない方でも 十分に面白く読み進められる本だと思います。ヨーロッパやアメリカの文化 の違いをおもしろおかしく書きつられており、その文章能力は並のエッセイ ストよりも読者を引きつける力を持っていると思います。 蛇足ですがこの本が刊行された後、「名車の残像」という連載が始まってい ますが、こちらも欧州の自動車会社で働いている筆者ならではのエッセンス が入っていて単行本化を望みます。
デザインって奥が深いんだ
デザインって奥が深いんですね。自動車って「大人のおもちゃ」の色が濃いので、ほかの工業製品とは一味ちがったデザイナがいるんですね。この著者もそうですが。 さてデザイナの目を通してのヨーロッパ・アメリカの文化の違いを見たような気がします。ルノーの逸話なんて・・・これを読んだだけでサンクの中古車を探そうかな?なんて思ってしまいました。 私はエンジニアリングの世界で飯を食ってるんですが、読後すぐに同業の友人に推薦メールを多数出してしまいました。
二玄社
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