色と光と風・・・まさにタイトル通りの素敵な世界
次々と読み捨てられる本もあれば、本そのものが貴重な創作品のように愛着を感じ、手元に残しておきたいと思う本もある。 この本もまさにそんな、一生手元に置いておきたい本です。色と光と風のデザイン、タイトル通り素敵な写真が並んでいます。古い伝統を持つ家を通して、祇園祭をながめる。不思議な感じで光線が走る室内の様子。ハレの空間を演出する暖簾や敷物。日本的色彩の艶やかな着物。そして通りや家屋の佇まい。ワビ・サビの境地が創りだす独特の世界。・・・ 数え上げればきりがありませんが、わたしのように、虫籠窓と弁柄格子を思い出すだけで気持ちがふわりとしてしまう者には、たまらない一冊です。 もちろん写真だけではなく、そこについている説明もありがたく、地元の人でなければ、目にしたことはあるけれど名前がわからない、という物が少なからずあると思いますが、ああこう呼ぶんだと発見してうれしくなったりもします。そのほか古い由緒ある家に関する話も、大変興味深く読みました。
講談社
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