純愛心中―「情死」はなぜ人を魅了するのか (講談社現代新書)



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純愛心中―「情死」はなぜ人を魅了するのか (講談社現代新書)
純愛心中―「情死」はなぜ人を魅了するのか (講談社現代新書)

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消化不良

昨今の純愛ブームもあり、このタイトルには惹かれるものがある。確かに、純愛と情死は文学の永遠のテーマだ。この両者があってこそ、ドラマが成立するのは確かだ。これが欠ければ、気の抜けたビールのようになってしまう。

 その永遠のテーマであるが、これに基づいて本を書くのは容易ではあっても、この永遠のテーマについて本を書くことはとてもむずかしいと難しいということを改めて思い知らされた。

 この本の中で古今東西、様々な情死について触れられている。それぞれの情死の背景について解説がなされている。それは、あたかもスキャンダルを報じるワイドショーのようだ。

 だが、それだけなのだ。いろんな情死を解説してもらっても、面白くも何ともないのだ。はっきり言って、途中からとても退屈になってしまった。読者が本当に知りたいのは、純愛と情死の中にある普遍的な人の心理なのだ。そういう点ではこの本が、タイトルに掲げている「情死はなぜ人を魅了するのか」という問いかけに充分に答えてはいない。「それは自分で考えなさい」というのが作者の答えだとすれば、なんともお粗末な結論だ。





講談社
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