日本の地下経済―脱税・賄賂・売春・麻薬 (講談社プラスアルファ新書)



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日本の地下経済―脱税・賄賂・売春・麻薬 (講談社プラスアルファ新書)
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非常に興味深かったです

著者の最近作「日本アングラマネーの全貌」を読んで、面白かったのでこちらも読んでみることにしました。2冊通して読むと、地下経済が体系的に分かるようになっていて、とても勉強になりました。地下経済の実態については、それほど詳細に書かれていないので、単なる興味本意でこの本を手に取った人には、やや物足りないかもしれません。そういう人は、フーゾクライターなんかが書いたもっと軽い本を読むべきでしょう。この本の真価は、そんなところにあるのではなく、誰も手のつけたことのない地下経済に経済学的な切り口で手をつけたということにあると思います。
アングラ社会の推計に挑んだ力作

著者は71年生まれ、慶応大学経済学部卒業後、浜銀総合研究所に勤務中に、この本を執筆されたそうです。一般に、アングラ経済の数字を推計するのは、どの国でも非常に難しいとされますが、日本の暗部をできる限り禍根が残らない形で調査し、どのような数字をはじき出したのかに興味がありました。あまりどろどろした話はなく、極めて統計上の計算的なお話が多いです。ただし、知られざる日本の地下では、表に出ない形でどのような経済活動が行われているのかを知る上では、とても興味深い本でした。マニアックなテーマを突き詰めるパワーは感じ入りました。
自宅での自主研究なのに素晴らしいレポートでした

「・・・仕事のかたわら、いつか日本の地下経済の規模を明らかにしたいと思い、・・・仕事の一環でなく、帰宅後の自宅で、私個人の自主研究という形で、進めていった・・・」 とのことで、仕事に絡めてではあるが、同じように自主的にマーケット分析を行っている私としては、どのように推計したか、そしてどのような苦労があったかを知りたくて読んだ。理論的にもきちんとしており、素晴らしい調査だと感じた。このような本が出版できる著者をうらやましく感じた。
「裏」の経済がわかる!一読の価値あり!

経済に関する本は多々あれど、「地下経済」という「裏」の経済にスポットライトを当てているのは、この本が初めてではないでしょうか。難しい内容かなぁ、と少々不安でしたが、実例がふんだんに掲載されているので大変わかりやすく、素人でもすいすい読める内容でした。おまけに、「えぇっ!まじ!?」ってな感じの情報が一杯で、読み終わるまで、驚きの連続です。経済嫌いの若者が増えている昨今ですが、大学でこういう講義があったら、学生も殺到するんじゃないかなぁ…。
私の中では久々のヒット作品。一読の価値あり!です。



講談社
日本「地下経済」白書(ノーカット版)―闇に蠢く23兆円の実態 (祥伝社黄金文庫)
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