事件年表もあるよ
十篇の短編を収めるこの本の中でも、私のお勧めは、ミステリとはいえないかもしれないが、「神代宗の決断と憂鬱」。蒼への愛情が神代教授独特のぶっきらぼうさで示されると同時に、彼の家の様子が詳しく表現されているが、この家が、懐かしい匂いのする家なのだ。(昔、こういう家に住む友がいた私の、単なる個人的な想い出からかもしれないが)巻末に建築探偵の事件(作品)年表つき。シリーズのファンならやはり読むべき一冊でしょう。
講談社
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